1898年、ドイターの物語が始まりました。
創業者のハンズ・ドイターは、郵便袋などの製造注文を受けたことをきっかけに、ドイツのアウグスブルグで小さな鞄作りの会社を立ち上げたのです。
数年後には、ドイツ南部のバーバリア郵便局から郵袋の独占製造権を任され、本格的な事業へと発展していきました。
1950年までには、ドイターは次のような成長を遂げていました。
ドイターが大きく業績を伸ばしたのは、第一次世界大戦当時のことです。
主に軍用製品を手掛けるようになったのがきっかけでした。
大戦後、ドイターのバック部門は株式会社化するまでに成長しました。
ドイターのタウエルンが背面通気のはじまり
1930年代に入り、ドイターは画期的な製品「タウエルン」を生み出します。
このバックパックの特徴は次の通りです。
このシステムは、現在ではドイターのほぼすべてのモデルに装備されています。
初期のタウエルン
1934年、タウエルンはドイツ隊のナンガパルバット遠征で使用され、その性能を大いに発揮しました。
登山隊のフリッツ・ベックトールドは「いつも頼りになる高品質のアルパインギアだった」と評価しています。
進化する背面の通気システム
背面構造の通気性システムは、ドイター独自のものとして現在も進化を続けています。
この革新的な技術は、有名なアイガー北壁の初登頂にも貢献しました。
このように、ドイターは常に革新的な製品開発を行い、登山家たちのニーズに応え続けてきました。
創業以来120年以上にわたり、高品質で信頼性の高いアウトドアギアを提供し続けているのです。
ドイターの人気マウンテンギア
ドイターの人気マウンテンギアをピックアップして紹介。
ドイター フューチュラ32
エアコンフォートシステムを使った代表的なモデル。
背面には、アーチ状のフレームにメッシュパネルを張り込んでいる。
ドイター ネオスフィアー15
多くの岳人に支持されてきたドイターはシュラフもハイエンドなものが揃う。
使用温度の目安は男性マイナス15度、女性マイナス7度まで。