ブラックダイヤモンドの歴史は、ある悲劇から始まったことで有名です。
その起源は、パタゴニアの創設者として知られるイヴォン・シュイナードにさかのぼります。
シュイナードは、シュイナード・イクイップメントという会社を立ち上げ、ピトンやカラビナなどの鍛造製クライミング道具を製作していました。
破産法申告からの再生
しかし、不運な出来事が起こります。
シュイナード社製のハーネスを使用していたクライマーが、ガイド登山中に岩場から転落して亡くなってしまったのです。
この事故の原因は、ハーネスの取り付け方を誤っていたことでした。
会社側には全く過失がありませんでした。
しかし、遺族たちは次のような行動をとりました。
この結果、シュイナード社は米国の破産法に申告して解散することになりました。
衣料部門であったパタゴニアは独立させることになったのです。
しかし、この悲劇から新たな物語が始まります。
1989年、現社長のピーター・メトカーフが社員たちと共に、シュイナード社の資産を引き継いだのです。
これらを引き継ぎ、再スタートを切ったのが、現在のブラックダイヤモンドなのです。
現在のブラックダイヤモンドは、米国西部ユタ州ソルトレイクシティに本拠地を置いています。
カラビナやクランポンなどは、今も本社工場内で作り続けられています。
創業以来のポリシーである「クライマーによる、クライマーの為の信頼できるギアを作る」という精神は、今も守り続けられているのです。
このポリシーが、ブラックダイヤモンドの製品の高い信頼性につながっているのです。
ブラックダイヤモンドで人気のマウンテンギア
ブラックダイヤモンドで人気のマウンテンギアをピックアップして紹介。
ブラックダイヤモンド アポロ
2008年、発売と同時に大きな話題となったLEDランタン。
現在は電池残量メーターが装備され、さらに魅力的に。
ブラックダイヤモンド オービット
アポロ発表の翌年、使いやすい小型LEDランタンとして登場。
以来、山岳地帯での「あかり」一変させた決定版。
ブラックダイヤモンド ディスタンス
より軽さを求め、より早く山頂へ至る為に折りたたみ式とした軽量トレッキングポール。
ブラックダイヤモンド セラッククリップ
それまでの常識を覆してステンレス鋼を採用し、登場した一般冬山登山用モデル。
従来素材に比べて軽量で、防錆製や耐久性に富む。